SSブログ

東急バス1日券 パンめぐりの旅 Part2 -その2- 2度と行かない店 [パン屋]

今回はひどい目にあいました。前半はパン屋の紹介ですが、後半はその顛末記。長いぞ。

さて中目黒からいったん渋谷に戻り、ちゃちゃっと用事を済ませ、そのまま帰ってもよかったけれど、パン屋激戦区、代々木上原へ足を延ばすことに。 バス利用だと代々木上原駅まで行かないので、停留所から近そうで、かつイートインのあるBROTLAND(ブロートランド)に行ってみることにした。この日、雨のせいで結構体が冷えて、パンとコーヒーで一息つきたかったのです。渋55の路線で「代々木上原」で下車。事前情報をほとんど仕入れずに来たので、停留所を降りて方向が分からない。雨が強くなり視界が遮られたこともあり、停留所のすぐ斜め後ろにあったのを見落としてしまい、無駄に歩くことになってしまいました。区の周辺道路地図を見つけて、なんとか辿り着いた店の看板
brotland_soto.JPG
gentilleと同じか、若干広い店内。ハード系のパンは大と小があるものが多いので、1人暮らしや少し試してみたいという人には助かります。お惣菜系のパンも充実して、地域の生活に密着している感じ。そういえばこのすぐ近くには東大駒場校舎がありますね
brotland_tenai.JPG
おしゃれなデニッシュもあります。
brotland_tenai2.JPG
タルトも素朴で美味しそう
brotland_tenai3.JPG
コーヒーに合わせるパンに迷いましたがパン・オ・ショコラを選び、持ち帰りにさつまいもといよかんピールの入った芋柑(いもかん)と、ノアレザンをいただきました。

帰宅してから。芋柑。
brotland_imokan_web.jpg
brotland_imokan2_web.jpg
芋がほんのり甘くて、それが酸味のあるピールと合います。

ノアレザン(レーズンとくるみのパン)
brotland_noixraison_web.jpg
brotland_noix_et_raisonweb.jpg
先の芋柑もそうでしたが、生地はソフトです。くるみとレーズンなら個人的にはもっとハードなパンの方が好きかなあ。

さて、ここのイートインは、パン屋店内ではなく、同じ建物の隣のカフェで飲み物を頼んで、いただくシステムです。店員さんにイートインの利用を告げ、許可を得て店内の写真を撮らせてもらいました。その間、店員さんがパン・オ・ショコラをカフェに持って行ったのか、不在になり、写真を撮り終わっても戻ってこないので、コーヒーを飲みに隣の店へ。

ここで久々にひどい接客の店というものに遭遇しました。以下、長々と。

まず、ドアを開け店内に入っても、「いらっしゃいませ」の一言がない。店主らしき、やや年配の男性は私に気付いているものの、応対するそぶりがない。仕方なく「好きな席に座っていいですか?」と声をかけると、「あぁ喫茶利用ですか」。おいおい。

そして、広い店内には他に誰も客がいないにもかかわらず「お一人様はこちらで願います」と、先客のカップや皿が置かれたままの席に案内され、結果、男性がカップ類を片づける間立って待たされた。メニューはないのか「なんにしますか?」と訊かれ、ホットコーヒーを注文すると、さっさと席を離れカウンターに向かい、と思ったら、振り返りざま「ムニャムニャ(聞きとれない)」。訊き返すと、機嫌悪そうに「¥300円ご用意ください」。前払いが悪いとは言わないけれど、客に伝えるべきことがあれば、テーブルに来て、客にきちんと聞こえるように言うのが当然。それをこの人はしない。

もしパンを買っていなければ、そして晴れている日であれば、この時点でさっさとこの店は出ていました。でも私が支払いを済ませたパン・オ・ショコラはカウンターの向こうにあるはずなのです。そして雨の中歩いて服も濡れており、早く温かい飲み物で暖まりたかった。

コーヒーとパンが運ばれてきたので、店内の写真を撮ってもよいか尋ねると「やめた方がいいですよ」。☆?! 撮影すると拘留でもされるの?! 男性曰く「今はね、みんな写真撮って真似して、ひどいもんですよ。インテリアとか。隣のパン屋なんて大変ですよ。どんどんコピーされて」。その気持ちは分からなくもないけれど、客に写真を撮ってほしくないなら「当店では写真撮影はご遠慮願っております」とはっきり言うべき。それを「やめた方がいい」という一見、客観的な言い方をし、当事者としての責任を逃れようとしているところが論外。

本に目を落としコーヒーを飲んでいると、しばらくして男性がやって来て「照明落としますので」。本を読んでいるのを知って、わざわざ言いにきてくれた点は評価します。だけど、ディナー客が既にいるならともかく、客は私一人。ディナー・タイムになったら(といってもこのときまだ5時前)、即、照明を落とすところ、融通がまったくきかない。

店を出る際に、一応「ごちそうさま」と言ったものの返答なし。出入り口が引き戸だということを忘れて、押しても引いても明かない戸を開けるのに難儀し、店主に訪ねようと振り返ると、こちら=客をまったく見ていない。そこで引き戸だということに気づき、戸がガラガラと音を立てたところで、やっとカウンターの向こうから、ただし下を向いたまま「ありがとうございましたぁ」。

いったい彼はなんだったんだろう?客を不愉快にさせるために店にいるとしか思えない。ちなみにコーヒーはおいしく¥300は格安だったし、パン屋Brotlandの対応は普通によかった。だけどこの男性のせいで店を再訪する気はまったくなくなってしまった。

帰宅してBrotlandのWEBページを見ると、同じ敷地にパン屋と私がコーヒーを飲んだ店(東京惣菜料理「そ」)と、あと2Fにカフェがあり、すべてあるデザイン事務所がプロデュースした、複合飲食施設だったことが分かった。なるほど、デザインのコピーに神経とがらしたわけが分かりました。でもね、一応美術業界に関わっていた者として言うと、どんなデザインでも無から生まれ出た完全なオリジナル作品など存在せず、デザインとは過去の多くの他の作品からインスピレーションを得て、作られるもの。そりゃキティちゃんもどきとか、アイコン化したものの真似するのは盗用だけど、空間そのものが違うインテリアで一寸違わぬコピーは無理でしょう。パンなど食品にいたっては形だけ真似したって、食品だから技術が伴わず味が悪ければ売れないし。
 
料理がおいしくても、インテリアが素敵でも、「接客」という商品と客とをつなぐ重要な部分、それをおろそかにしては飲食業はなりたたない。もしデザイン会社という異業種が飲食業に手を出すなら、その部分を肝に銘じてほしい。

沈んだ気分をなんとか持ち直させて、もう1件行きます。
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

東急バス1日券 パンめぐりの旅 Part2 -その1- gentille@中目黒 [パン屋]

先週の土曜日。渋谷で人と会う約束があり、終わったら周辺のパン屋をめぐって昼ご飯を済ますつもりだったのが、思いがけずランチをごちそうになった。なので今日はやめようと思ったのに、一人になると結局またやってしまったパンの旅。昼間、渋谷近辺にいるのはほんと危険だわ。

さて、東急バス案内所でもらった路線図を見て、場所の目星をつけた後、まず向かうのは中目黒のgentille。渋41系統他目黒行きのバスに乗り、「田道小学校」で下車。渋谷方面から来た場合、停留所から見て山手通りをはさんで反対側にある角のお店です。
gentille_soto.JPG
パリをイメージした、という白を基調とした店内にパンがセンス良く並べられています(パリではこんなきれいな店は見たことないけど)。
gentille_tenai1.JPG
gentille_tenai3.JPG
gentille_tenai2.JPG
2~3人も入ればいっぱいになってしまう小さな店内は、雨の日にもかかわらずお客さんがとぎれることはありません。

この店はサンドイッチなどごく一部を除いて、トングとトレーで自分でパンをとる形式。3時近かったせいか、サンドイッチは残り少なかったけれど、どれも手ごろで美味しそう。
gentille_tenai4.JPG
雨降りなのでバゲットやパン・ドミ、デニッシュなどの繊細なパンは我慢し、はちみつの粒が練り込まれた「ミエル」というハード系とソフト系の中間のように見えたパンを買いました。

表面に飛び出て光っているのがはちみつの粒。帰宅して食べてみます。
gentille_miel.JPG
もっとはちみつの味や香りがするかと思ったけれど、結構あっさり。言われないとはちみつのパンだと気がつかないかも。くるみがたくさん入っていて、それがほのかに甘い生地とマッチしています。想像したとおり固すぎず柔らすぎず、酸味もなくてとても食べやすいライ麦パン。
gentille_miel2.JPG
店名のとおりgentille(=優しい)お味のパンでした。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

東急バス1日券 パンめぐりの旅 -その4- Le Bonheur [パン屋]

パンとは関係のないイベントの準備に追われて、ひさびさのブログ更新。下書きだけはしていた東急バス・パンの旅、最終回は三軒茶屋。フランス人シェフの店、Le Bonheurです。

SSのお上品ランチの日の夕方、お腹はすでに空腹を訴えている。ピザとかお惣菜パンがあったらいいなあ、という思いで向かいます。

場所に関する情報は「茶沢通り沿い、駅から5分」とだけ。交番で茶沢通りを教えてもらうと、とっても賑やかな商店街。パチンコ屋と飲み屋が並び、路上喫煙する人がいたり、と一歩間違えると渋谷のセンター街のよう。本当にこの通りでいいの?!
bonheur_1.jpg

看板を見落とすまいと注意深く歩くと、ありました! 写真で撮るとここだけ異世界のようですが、実際は商店街の雰囲気にしっかりなじんでいます。気取ったところがなく、気軽に入れる「町のパン屋さん」。
bonheur_2.jpg

しかし一歩店内に入ると、見るからにパンのクォリティ高そう!POPはこれまた庶民的なんですが。
bonheur_4.jpg

人気No1のクロワッサンは残り1個。それを私がいただいちゃいました。バゲットは冷凍庫のキャパを考え我慢し、カンパーニュ・フィグのプチパン、そしてその場でぱくつき用にカレーパンをいただきます。
bonheur_3.jpg

レジ係りの女の子に趣味でパンを焼いている、と話すと、とっておきのおすすめパンといって、カンパーニュとレモンピールのカンパーニュをわざわざ切って試食させてくれました。カンパーニュの生地とレモンピールがこんなに合うとは驚き。ぜひご自分でも試してください、と言ってくれましたが、まずはプレーンなカンパーニュを美味しく焼けるよう練習せねば。

彼女としばしパン談義を楽しんだ後、キャロットタワーに戻り牛乳を買って、食べられそうな場所を探しましたが、この辺ベンチもない…。仕方なく劇場階段の踊り場でパクつきます。営業途中のサラリーマンみたいだわ。
bonheur_6.jpg

カレーはかなり甘めです。生地が薄めで香りがいい。上品な仕上がり。
bonheur_7.jpg


お持ち帰りのクロワッサンとカンパーニュ。
bonheur_croissant.jpg


クロワッサンは外側はサクッと、今流行りの「パリッとサクサク」ではなく、中は結構しっとり・むっちり。食べ応えがあります。カンパーニュ、噛みごたえのある密な生地にドライいちじくにくるみも入って、小ぶりながらこちらもずっしりで1個でかなり満足感でした。

それにしても東急線沿線はパン屋に限らずお洒落な店が多いですなあ。東京と横浜を結ぶとはいえ、元はといえば山や田畑しかないな~んにもなかった場所を切り開いた土地だそうです(「野」や「山」がつく駅名が多いのはそんな理由)。が、今ではすっかり「山の手」のイメージが定着。東急電鉄グループの都市計画&差別化戦略の見事さに舌を巻くばかりです。

というわけで次回は地元・埼玉の店を紹介することにします。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

東急バス1日券 パンめぐりの旅 -その3- L'atelier de Plaisir [パン屋]

成城学園駅前に着いたものの、L'atelier de plaisirのある南口とは反対側の北口着。初めての土地なので逆側に行くのに一苦労、でもないか、駅ビルを反対側へ突っっきります。交番前の地図で現在地を確認し、いざ出発。しかし、ここの駅周辺は坂が多い。店まで約500mの道のり中、2回もかなりの高さを上り下りし汗だくに。

平坦な道路に出ても、賑わう様子もなく住宅街のまま。地図上では合っているし、最近、このパターンが多いので進んでいくと、フラッグが見えてきました。
plaisir_kanban.jpg
こちらも対面式のパン屋さん。十数種の自家製の酵母を巧みに操り、粉の種類、パンの種類によって使い分けているとのこと。時間帯が悪かったのか、本日のおすすめパンなどは既にありませんでした。お店の方に酸味が苦手なことを伝えると、そこで選択肢がどっと減ってしまった。ここのパンはグラム売りで1枚からでも買えるので試してみてもよかったのですが、はっきり「勧められません」と言われてしまうと、買いづらい。また自家製酵母のパンは数日間日持ちし、また時間による味の変化も楽めるので、冷凍保存は避けてほしい、とのこと。冷凍すると酵母が死んでしまうそうな。つまり焼きあがってもパンの中で酵母は生きているのですね。
plaisir_soto.jpg


酸味の少ない次の4点を頂き、帰宅してから頂きました。せっかくなのでちょっとスタイリング。

Pain aux fruits rouges2010(赤いフルーツのパン2010年版)
plaisir_fruitrouge.jpg
パンの入っていたプラスチック袋を開けた瞬間、ふわっとぶどうジュースの香りが。水の代わりなんと山ぶどうのジュースで仕込んであるそうです。ナッツとフルーツがたっぷり。かなり食べ応えがあります。1cm程の厚みの3枚スライスで頂きましたが、もっと薄く切った方が断然おいしい。次回は固まりでもらって自分で切ろうと思います。

Pain aux raisins et aux romarins(レーズンとローズマリーのパン)
plaisir_romarin.jpg
バターロールのようなソフトな生地にピリッとスパイス&ハーブの香りがたちます。見た目のソフトな印象とは裏腹に強烈な個性のパン。こういう女性っていますねぇ(笑)。コショウも入っているそうです。どの料理orワインと合わせるか、ちょっと扱いに困るかな。こんなところもまた魅力的な女性っぽい?!

Pain aux maïs et aux sesames(黒ゴマいりコーンのパン)
plaisir_mais.jpg
今回、一番気に入ったのがコレ。生地には若干酸味があるものの、コーンの甘さとゴマの風味でとても食べやすい。ふわふわしているので、気をつけないとまるまる1個いっちゃいそう。トーストすると美味しさがさらに増します。

Le pain de Meteil(小麦50%、ライ麦50%)
plaisir_meteille.jpg
酸味の少ないライ麦パンとして選んでもらいました。ライ麦の香りがとてもよい感じで生かされていて、酵母使いの技術を感じさせる1品。そのまま何もつけなくても、バターをつけてもどちらでも美味しい。

Le plaisirを後にし、本来の目的である二子玉川の美容院へ。髪を切ってさっぱりした後、もう1件行くことにします。時刻は18時30分。パン屋さんは遅くても19時閉店がほとんど。となると選択肢はかなり限られてきます。さあ、どうする?!(つづく)

nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

東急バス1日券 パンめぐりの旅 -その2- ARTISAN TERRA [パン屋]

黒の壁に白文字がお洒落なARTISAN TERRA
terra_kanban.jpg
BIO小麦を使っているパンもおいしそうでしたが、お腹いっぱいなので、小さなマカロンを1つ、コーヒーのお供にいただきました
terra_tenai.jpg
カフェ・ノアのマカロン
terra_macaron.jpg
一口噛むと、外側はカリっとして中はしっとり。甘いけれどしつこくない。コーヒー風味のくるみのガナッシュが大人の味。本当はレギュラーコーヒーでなく、エスプレッソで頂きたい!

店内のデコレーションはブルターニュの意匠を使ったものが多いです。コーヒーカップもカンペール陶器。コーヒーは出てくるのに時間がかかりましたが、淹れたてだけあって美味しかった。
terra_cafe.jpg

この店もイートインのテーブルは3席ですが、片側がソファなので、SSより落ち着けます。ふと見るとパンセットというのもあるようです。次回はこれにしよう。

さてバス路線図とにらめっこし、次の目的地は決まりました。成城学園前のL’atelier de plaisirへ。三宿から渋24で1本です!すっかり休ませてもらったARTISAN TERRAを後にします。
terra_1.jpg


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

東急バス1日券 パンめぐりの旅 -その1- [パン屋]

ss_soto1.jpg
学生時代から髪を切ってくれていた美容師さんが東急田園都市線の店舗に転勤になって以来、担当者は変わったものの二子玉川の美容院に通っています。特に髪に気を使っているわけではなく、美容師泣かせのくせ毛なので、よく髪質を知っている人でないといろいろ大変という理由。

というわけで、とある休日。髪を切りに埼玉から二子玉川までおでかけ。カットの予約が取れたのは2時50分。ランチを取った後の丁度いい時間。そこでふとひらめいた。三軒茶屋で途中下車すればシニフィアン・シニフィエ(以下SS)でランチができる! でも途中下車すると電車代がもったいない。しかもSSは駅から遠い。ならいっそバスを使おうか。待てよ、バスなら1日乗り放題パスの方がお得かも。路線図を見てみよう。おおっ、パン屋紹介本で見慣れた地名の停留所がたくさん!
と当初の目的からどんどんずれて、パン屋をめぐる一日になってしまいました。以下その顛末記。

渋谷から最初の目的地、三宿のSSに向かいます。最寄のバス停は自衛隊病院前。渋31~34系統と4つの路線が使え、頻繁に出ているため、予想したよりかなり早く現地に着けました。
ss_soto2.jpg

前回来た時は閉店間際だったためよく見れなかったけれど、清潔感あふれるスタイリッシュな店内はとても心地よい空間。パンを買いにくるだけではもったいない感じ。
ss_tenai.jpg

3つしかないテーブルにはまだ一人しか客がいません。メニューは2種類。季節の野菜ジュレとパン6種とチーズ1種のセットorパン6種にチーズ3種とバター&メープルシロップがついたパンとチーズを楽しむセットのどちらか。野菜を少しでも取らなければ、と野菜ジュレのセットにしました。飲み物はワインかジュースかミネラル・ウォーターで、コーヒー・紅茶の類はありません。パンもチーズも選べませんが、チーズは苦手なものを予めきかれました。

運ばれてきたプレート。
ss_plat.jpg

チーズはコンテ。シェーブルが苦手と言ったからでしょう。それにしても、小さい・・・。フランス人なら怒りまくりそうです。日本での価格を知っているので、私には仕方ないと思えますが。コンテは大好きだけど、普段はとても手がでません。

パンのアップ。
ss_paintachi.jpg
右からバゲットプラタヌ、パン・オ・ゾリーブ、パン・オ・ノア、クロマメ、パン・ブラン、パン・ド・ミの6種。以前に買った数少ないSSのパンと3種がかぶりました。いろいろ試してみたかったのですが、残念。お初のパン・ド・ミはもっちりしてひきがかなりあり、普通の食パンとは似て非なるものです。

思いのほか感激の味だったのがジュレ。
ss_pain2 (2).jpg
歯ごたえが適度に残された野菜のエマンセに、さらっとしていながら奥行きのあるコンソメ味のジュレがソース代わりになり、野菜の旨みを引き立たせています。暑い夏にぴったりの爽やかな一皿。フレンチの前菜として出されたらかなり嬉しい。この店ではメインディッシュですが(笑)。

パンはもちろん相変わらず美味しいけれど、開店当初できたお代わりはできなくなったため、いろいろ少しずつ試して好みの味を見つけよう、という目論見は失敗に終わりました。この内容で¥1500をどう捉えるか。志賀シェフのファンなら感激モノですが、パンに興味のない人には愚行に思えるでしょう。それでもイートインしよういうお客さんはひっきりなしで、私は小1時間もいなかったのに、その間何人かが満席でイートインを諦めて、テイクアウトにしていました。
SS_croissant.jpg
前回来た時もそうでしたが、店の接客はとても親切で気持ちがよい。ベーカリーでは最初にテイクアウトはしないと申した上でも、いろいろとパンの説明をしてくれました。焼き立てクロワッサンの試食があり、食べてみると、前回苦手だと感じた酸味がほとんど感じられません。代わりにバターの香りが口いっぱいにひろがってなんともいえず美味。やはりクロワッサンは焼き戻しをして食べるべきでした。

その他、スタイリッシュなパンたち。
ss_tenai2.jpg
ss_tenai3.jpg
ss_tenai4.jpg

SSが満席で待つことを予想していたのが、運よくすぐ入れたため、美容院の予約まで2時間以上余ってしまいました。さて、どうする? とりあえず三宿のバス停に向かいます。その道すがら、BIO(有機無農薬)小麦のARTISAN TERRAが見えました。ここでコーヒーでも飲みながら考えよっと。(つづく)

nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

噂のZopf(ツォップ)@北小金に行ってきた その2 [パン屋]

大満足のカフェでの食事の後は、1Fのベーカリーへ。自分はちゃっかり欲しいパンを予めネットでお取り置きをお願いしていたのですが、カフェで食べたライ麦パンのコルンバイザーとフォルコンブロートの美味しさに感激し、追加購入決定。さらに先週発売の「おとなの週末」でも絶品と評されたカレーパンも購入予定。「おとなの週末」では全国第3位のパン屋に選ばれていたので行列を心配したものの、10分程待っただけで入店できました。

店の入り口ドアにもカフェと同じ手作りのステンド・グラス。
zopf_door.jpg

売り場面積は3畳ほどで、想像したよりずっと小さい。そこに数えきれない種類のパンがずらーっと並んでいます。トレーとトングを持って反時計回りに回り、パンを選んでいくシステム。お取り置きにしておいて正解でした。でないと、優柔不断の自分は絶対迷いまくりです。

店名にもなっているツォップ。この型の編みパンをこう呼びます。
zopf_zopf.jpg

あんぱんたち。ちっちゃい一口サイズ。後で帰宅してから分かりましたが、中はあんこぎっしりです。
zopf_anpan.jpg

デニッシュ類、奥にサンドイッチ。この左側にはフォッカッチャやカレーパンなどの焼いたお惣菜系のパンが、奥にライ麦パンが並んでいました。一体何種類あるの?!
zopf_pains_pains.jpg

お目当てのカレーパンが売り切れでがっくりしていたところに、「カレーパン揚げたてです!」の声が。もちろんGET。私の購入分はお取り置きの分と合わせて、底マチの広い大きい紙袋に収められました。Oさん曰く「デパートで服を買ったときの荷物みたいだね」。確かに。でも中身はすべてパン!大荷物をかかえて店を後にしました。改めて店全体を見ると、昔は住居だった建物をを改築したようです。ぶどう棚はたぶん布団を干す手すり?!
zopf_gaikan.jpg


帰宅して本日の戦利品の撮影&試食タイム。試食はさすがに数日に分けました。

まずは見た目にも美しいマンゴー・ブリオッシュとバナナ・キャラメリーゼ。
zopf_vienois.jpg

マンゴーは少し冷やして食べるとよりおいしい。バナナ・キャラメリーゼはパン・ペルデュに添えられたバナナと同じで、キャラメルの苦みがなんともいえません。

クロワッサン2種。手前が普通のバタークロワッサン、奥が胚芽クロワッサン。
zopf_croissant.jpg
クロワッサンは焼き戻して食べました。サクッとパリッと系。

そのクロワッサンの断面とイングリッシュマフィン(未食)。
zopf_englishmafin.jpg


あんぱん、ロールパン、モーン・デニッシュ。あんパンは先述したとおりあんがぎっしり。個人的にはパン生地が厚い方が好きなのでリピはないかな。あんが好きな人にはおすすめ。モーン・デニッシュ、置いてある店は少ないので見つけて感激。バターの香り高いデニッシュ生地にくるみとけしの実ペーストがバランスよく練りこまれていて、こちらはリピ買い必至。
zopf_tablerole.jpg


カフェで食べて気に入ったフォルコン・ブロート(手前)とコルン・バイザー(奥)。
zopf_deutch.jpg
どちらもライ麦パンですが、酸味はなくもっちりして、和食にも合いそうです。

ブルーベリー・マロン。
zopf_maronetmilletille.jpg
実はカフェでのお取り置き会計時では、生地の出来が悪いという理由で注文をキャンセルされたのですが、ベーカリーの入店を待っているうちに次の回が上手く焼きあがったとかで、このパンはサービスで頂きました。ありがとうございます!食べやすい生地にほんのり栗の甘露煮とブルーベリーがたっぷり。食欲のない朝におすすめ。

そしてバゲット。今回はお店に植えられたぶどうから作った自家製酵母のZ酵母バゲット。
zopf_baguette.jpg
お約束の断面。
zopf_baguettecram.jpg
正直、バゲットとしての出来具合は、SSおよび志賀シェフのお弟子さんたちのお店(とらやベーカリー、nukumuku)のものと比べると見劣りするかもしれません。が、噛みしめると上手く作られた天然酵母のバゲット特有の粉の甘みがあり、やっぱりおいしい。

写真なしのカレーパンは、アルミホイルで包んでオーブントースターで温めてから食べました。特筆すべきは、まぶされた粒大きめパン粉のカリカリ感。これは揚げたてを食べたかった!皮(パン生地)の部分は厚めで好みです。中のカレーは自分には割と辛めに感じましたが、試食した父は甘めというので、人によってなんとも。

自分にとって苦手だと思っていたドイツ系ライ麦パンの美味しさを認識した訪問となりました。次回訪ねる際はもっといろいろなライ麦パンを試したい。残ったパンはラップでくるみジップロックへ入れ、冷凍。しばらくはZopfのパン三昧の日々です。

タグ:パン屋 ZOPF

噂のZopf(ツォップ)@北小金に行ってきた その1 [パン屋]

三連休は、やっぱりパン。というわけで職場のパン・マスターOさん、今回のパン・ツアー影の王様ことOさんの愛息ちゃんと3人で、北小金のZopfに行ってきました。

カフェの予約時間11時半ジャストにお店に到着。
zopf_kanban.jpg
狭い木の階段を上って2Fのカフェへ。
zopf_tenai.jpg

ほの暗い店内は食べログ他では「山小屋風」と表現されていたけれど、私には神田や京大近くの「学生街の喫茶店」の雰囲気にみえる。年齢がばれますな。

お料理はさんざん迷った末、豚肉の無花果ソース煮込みと、ライ麦パンセットを選び、シェアすることに。一人でライ麦パンセットに挑戦はつらいけど、友人と来ればお試し感覚で食べられるから嬉しい♪ 

まずはパンが運ばれてきました。ライ麦パンセット。
zopf_pain.jpg
半分は普通のハード系パンにしてもらいました。手前から時計回りにじゃがいもとブルーチーズのミルフィーユ、マスタードのパン、ロデブorヨーグルトブレッド、フォルコンブロート、セレアル、胚芽カンパーニュ、コルンバイザー、パンドカレンツ、総勢8種類のパンたち。バターがパンに埋もれて見えない!

王様の前に盛られたこちらは豚肉の無花果ソースのパン。
zopf_pain2.jpg
ライ麦系パンの代わりにバターロール、バゲットなどが入っています。

そしてお料理。ライ麦パンセットはザワークラウト、マッシュポテト、そしてソーセージに豚肉のリエット、豚肉のパテ等々、肉のオンパレード。ドイツですねえ。
zopf_plat1.jpg

豚肉の無花果ソース煮。
zopf_porc.jpg
豚肉、ナイフを入れるとほろっと崩れる程柔らかい!ドライ無花果の濃厚でフルーティな甘さがバラ肉とぴったりで美味。こういうときはカロリーなど気にしてはいけません。つけあわの豆やカブのサラダの酸味がちょうどよい箸やすめになります。

スープは野菜たっぷりのミネストローネ風。
zopf_soup.jpg
料理とパンの相性がぴったりなので、ついついパンに手が伸びる…。この店では残ったパンを持ち帰れるようにと予めビニール袋をくれますが、セーブしないと自分は全部食べてしまったかも。

制限時間ぎりぎりに無理を言って、調理時間20分のパン・ペルデュ(フレンチ・トースト)も注文。
zopf_painperdu.jpg
自分で作るのとは比べ物にならない。ふわっ、かりっ、しっとりと食感の三重奏。添えられたバナナキャラメリゼの苦み、バニラビーンズのつぶつぶが見える生クリームのまろやかさも素晴らしい。その2つをつけて食すと、モーツァルトの音楽のように天にも昇る心地。そして太っ腹なことにメープルシロップが瓶ごと、どーんとサービスされます。すごすぎる…。

お店のサービスもとても気持ちよく、結局制限時間の2時間ちょうど、ゆっくりたっぷりおいしい食事をいただきました。さあ、この後は1FのBackstube Zopfパン焼き小屋 ツォップにお邪魔します。行列はいかに?!
タグ:ZOPF パン屋
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

MAHL ZEIT マール・ツァイト(文京区・茗荷谷) [パン屋]

mahl_zeit2.jpg
咳喘息のためパン作りはお休み中。もっぱらパン屋さんをめぐっています。
さて某日の出来事。昼食が軽めだったせいか、午後4時も過ぎたらお腹がぐぅぐぅ鳴る始末。となったら、帰路おいしいパンをおやつにするしかありません(遠距離通勤のためここから自宅までとても持たない!)。帰路、途中下車して行けるかも、とチェックしていた文京区のMAHL ZEITに立ち寄ることに。ここのパンはめずらしい、ミルクから作られる酵母を使っているそうです。ホームページには「無農薬の野草を食べて育った健康な牛の牛乳で作ったミルク酵母を使い、ポストハーベストの心配のない国産小麦と南アルプス山系の白州の水、そしてミネラル分がたっぷり入った塩を使いました。添加物はいっさい入っていません」とあります。

地図を見ながら進んでいくと住宅街の中へ。こんなところに店があるのかしらん?と疑心暗鬼で進んでいくと、のぼりが見えました。

店構えは一見「昔ながらの普通のパン屋さん」といった風情。これまた一見、町のパン屋のおかみさん、といった気さくな夫人が迎えてくれます。閉店間際だったので商品はあまりありませんでしたが、歩きながら食べられそうなパン(←いい大人が!)として、おやつの王道・あんパンをチョイス。せっかく来たのでそのほかに胚芽プチパン、有機栽培の伊予かんピールの入ったプチパン「ひだまり」、くるみとレーズンの入ったプチ・セーグルパン、トースト用に「雑穀パン」を頂きました。お店ではそば粉の入った「戸隠」を試食させてくれました。そば粉のパンは酸味とちょっとくせがありパテと一緒に食べたらワインに合いそう~。

店を出て人通りの少ない公道にてあんパンをぱくり。普通のあんパンとはかなり異なりインパクト大。パン生地はみっちりもっちり、外側はカリッとしていて、キャラメリゼされたような香ばしい甘さが。それが上品な甘さのこしあんとは不思議にぴったりです。小ぶりだけど生地が詰まっているので、通常の柔らかい生地のあんぱんより食べでがあったように感じます。

雑穀パンはスライスして冷凍。一部を翌日のお弁当用にしました。クリームチーズを薄く塗ったパンにハム、レーズン入り人参サラダ、マヨタマをサンド。少し酸味のあるしっかりした生地だったので、パンが具材の多さに負けず、見た目はともかく味のコンビネーションは我ながらなかなかよかったと思います。

そのほかのプチパン類、どれも手のひらに乗るほど小さいけれど、生地の密度が高く、噛みごたえがあるうえ、結構腹もちがいい。特に気に入ったのは「ひだまり」。凍らしたものをオーブントースターで焼き戻したところ、あんパンと同じカリッとした皮がより香ばしく甘くなり、くせになりそう。生地はみっちりしているけれど決して固いわけではない、そして懐かしい香りが鼻をつきます。なんだろう?とずっと考えて思い当たったのは、不二家ミルキー!なるほど、ミルク酵母ってこういうことだったんですね。

無農薬の材料を使ったり、購入はしなかったけれどキッシュにはにんじんやおくらなど緑黄色野菜を使ったり、とお店が客の健康を考えたおいしいパンを作ろうと頑張っている努力が随所に見受けられました。
mahl_zeit1.jpg




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

Boulangerie Nukumuku (練馬区・中村橋) [パン屋]

ちょっと前になりますが、枻出版社「行きつけにしたい おいしいパン屋さん」での紹介写真のかわいいインテリアにひかれて中村橋のブーランジェリー・nukumukuを訪問しました。

中村橋駅から商店街を通り抜け、目白通りを渡ったすぐの住宅街にあります。店構えからはパン屋だと分からない、昔の原宿にあった60‘sアメリカ風喫茶店のようなポップな外観。
店外観1.jpg
が、店に入ると、おおっ!本格的なパンが所狭しと並んでいます。
店内2.jpg

バゲットは長時間低温発酵のものと、天然酵母のものと2種類あり。
店内1.jpg
ランチ用に焼き立てフォッカッチャを。どれも美味しそうで迷う。
店内3.jpg
アメリカン・ヴィンテージに囲まれてこだわりの食材も売られています。左上のカーネル・サンダースおじさん人形が気になるっ(もちろん非売品)。
店内4.jpg
店主夫人と思われる販売担当の女性の対応もとっても暖かくて丁寧で好感度大。(自分は)昨年まで近くの小竹向原に住んでいたんですよ~、と話すと、自転車で来れる距離だそう。うーん、なんでそのときは知らなかったのかしらん。知ってたらいつでも来れたのに。悔しいなあ。

フォッカッチャは販売が始まったばかりという舞茸とほうれんそう、ベーコンのフォッカッチャを選び、デザートに店の人気No.1のクリームパンを、おみやげに天然酵母のバゲット、アップルケーキをいただきました。
もう1時を回っていたので店に近くの公園の場所を教えてもらい、お昼ごはんにフォッカッチャをぱくつきます(お店の前のベンチで食べることもできます)。
ぴざ.jpg
見た目のコンパクトさからは想像できない、すごいボリューム。チーズに隠れて舞茸とほうれんそうがこれでもかとばかりに入っています。屋外で食べるには少々難儀しましたが、大満足です。

クリームパン
くりいむぱん.jpg
本当はぷくっとまん丸に膨れたトップにアーモンドが飾られたキュートな外観なのですが、生地が柔らかいのと、この暑さでつぶれてしまいました。バニラのつぶつぶが入ったカスタードクリームは甘すぎずやさしいお味。

帰宅してバゲットとアップルケーキを試食。
ばげっと.jpg
バゲット、レベル高いです。金町の「とらやベーカリー」の天然酵母バゲットにかなり近い(※)。私が苦手とする酸味はほとんどなく、噛めば噛むほど粉の甘さがじんわりと伝わってきます。これはリピ買いしそう。
ばげっとくらむ.jpg
(※)あらためて本「行きつけにしたい おいしいパン屋さん」を見たら、「nukumuku」「とらや」共に店主はペルティエにて修業とありました。納得。

アップルケーキ
あっぷるけーき.jpg
しっとりした生地はシナモンの香り高く、私の好みの味。こちらもリピ買い決定商品!

当日は猛暑のため購入を諦めましたが、デニッシュ類もかなりレベル高そうでした。近々ぜひ再訪したいお店です。
ブーランジェリーnukumuku  http://nukumuku.com/
店外観2.jpg

nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。